ピアノ・バイオリンの音楽会が開かれました!【西村恵実さん・泉乃愛さん来訪】
2025年6月16日、しょうじゅの里小野にて音楽会が開かれました。若い才能のあふれる演奏家2名をお招きし、癒しのコンサートです。
今回お招きしたのは、ピアノとヴァイオリン、それぞれの道で活躍する若き音楽家のお二人。
クラシックの名曲や心あたたまるトーク、さらに手遊びや合唱など、参加型のプログラムも満載で、会場には笑顔と拍手があふれていました。

音楽が流れると、皆さん普段よりも元気になったり、静かに聞き入ったりと、さまざまな反応がありました!
この記事では、演奏会の様子を写真とともに振り返ります。普段クラシック音楽に触れる機会の少ない方にも楽しんでいただけた、心に残るひとときをご紹介します。
バイオリン:西村恵実さん

西村恵実(にしむら めぐみ)さん
- 長江杯国際音楽コンクール弦楽器部門大学生の部第1位及び審査委員長賞受賞
- 第31回京都フランス音楽アカデミーにてスカラシップを受賞し、パリ・エコールノルマル音楽院に奨学生として入学
- フランス・パリのSalle Cortotやイタリア・トラーニのAuditorium San Luigiをはじめ、国内外のサロンやコンサートホールでの演奏会に出演
- これまでにヴァイオリンを七海仁美氏、山崎貴子氏、景山誠治氏、レジス・パスキエ氏に師事
- 室内楽をニーナ・パタルセック氏に師事
- 桐朋学園大学卒業。パリ・エコールノルマル音楽院第2課程首席修了
- 現在、武村八重子氏プロデュースのソリストユニットMUTIAに所属。
ピアノ:泉乃愛さん

泉乃愛(いずみのあ)さん
- 愛媛県松山市出身
- 2歳よりピアノ始める
- 2014年ピティナB級全国大会ベスト31受賞
- 2015年ショパン国際ピアノコンクールin Asia大会金賞・ソリスト賞
- ポーランド・シレジア・フィルハーモニー管弦楽団と共演
- 愛媛のえひめ文化県知事賞受賞
- 松山市かがやき松山大賞受賞
- 2019年2024年松山楽器スタジオM2にて単独コンサート
- 2024年愛媛県医師会ホールにてコンサート
- 2023年に東京に上京
- これまでに秋葉暁子、尾海あかり、福富秀夫、福富寛子、竹下善博の各氏に師事
- 現在、廻由美子氏に師事
- 現在桐朋学園大学ピアノ科2年に在学中
会場に響いた癒しの音色
午後1時55分、会場に流れ始めたのは、葉加瀬太郎さん作曲の「Another Sky」。美しいヴァイオリンとピアノの旋律が優しく響き渡り、来場された方々を包み込むような空気が流れはじめました。

施設のスタッフに付き添われながら、利用者の皆様方が次々と入場。「今日は楽しみにしてたのよ」と笑顔で話される方もいて、皆さんの期待感が伝わってきます。

会場は施設内の多目的スペース。前方に演奏スペースとプロジェクターが設置され、音楽だけでなく視覚的にも楽しめるように工夫がなされていました。

開演直前、総合司会であり、バイオリンの西村さん・ピアノの泉さんの師匠である竹下さんがマイクを取り、「本日はようこそお越しくださいました」と柔らかな語り口でコンサートの始まりを告げると、場内には大きな拍手が起こりました。

静かな高揚感とともに、音楽の時間がいよいよ始まります。
第一部 ピアノ演奏とトーク

第一部では、桐朋学園大学音楽学部に在籍中の泉乃愛さんが登場。素敵な笑顔でお辞儀をし、最初の一言を発すると、会場からはあたたかい拍手が送られました。これから演奏する曲のイメージや情感の強さなどを、やさしい口調で語ってくれました。
演奏されたのはショパンの「バラード第1番」が演奏されました。冒頭の静かな旋律から徐々に盛り上がっていく構成に、観客の皆さんもじっと耳を傾けていました。

指先から伝わる細やかな表現と、情感あふれる強弱の変化には驚かされるばかり。静寂の中に漂う緊張感と美しさに、途中で自然と拍手が起こりそうになる場面もありました。


とてもきれいな音色のピアノで、利用者の皆さんも、スタッフも完全に聴き入ってしまっていました!
第二部 ヴァイオリン演奏とトーク

続いて登場したのは、桐朋学園大学を卒業後、フランスに留学し研鑽を積まれたヴァイオリニスト・西村めぐみさん。演奏前のトークでは、観客の心をぐっと引き寄せていました。

最初の演奏は「タイスの瞑想曲」。澄んだ音色が会場に広がり、やさしい旋律が心に沁み入るように響きました。
続く「チャルダッシュ」では一転、情熱的で力強いヴァイオリンの音色に観客もぐっと前のめりに。

音楽に合わせて手拍子もあり、会場から感嘆の声がもれるほどの盛り上がりでした。

第三部 みんなで音楽体操!

演奏を静かに聴いたあとは、体と頭をほぐす時間。第三部では、参加型の「音楽体操」や「手遊び歌」で、会場全体がひとつになりました。司会の竹下さんが「無理のない範囲で動かしてくださいね」と声をかけると、皆さんもリラックスした表情に。

最初の「大きな歌」では、歌詞を見ながら一緒に歌ったり、手を叩いたりと、体全体を使って音楽を楽しみました。2番・3番では替え歌も登場し、小さな声で、小さな手の動きで歌うパートには、笑いが起きる場面も見られました。

続いての「笑って、怒って、泣いての歌」では、感情を声に出して表現するという珍しい取り組みも。「わっはっは!」と皆で笑ったり、「ぷんぷん!」と怒ったり、「えーん」と泣いたりすることで、日頃抑えている感情が少しずつ解放されていくような不思議な空気が生まれました。
最後に「ふるさと」で心をひとつに

音楽会の締めくくりには、利用者の皆さんが大好きな「ふるさと」を全員で歌いました。スクリーンに映し出された歌詞を見ながら、泉さんのピアノと西村さんのヴァイオリンの伴奏に合わせて、利用者の皆さんがいきいきと歌っていました。
歌い出しの「うさぎ追いしかの山~」という声が響いた瞬間、場内にはどこか懐かしい、やわらかい空気が流れました。

歌っているうちに、自然と涙ぐむ方もおられ、スタッフがそっとティッシュを差し出す場面もみられました。

歌い終わったあとの拍手は、今までの中で一番大きく、温かいものでした。音楽に包まれ、心を通わせた時間が、会場にいたすべての人の記憶に刻まれたように感じられました。
退場:才能ある音楽家お二人とのお別れ
コンサートがすべて終了したあとは、泉さんと西村さんが会場出口の前に立ち、利用者の皆さんをお見送りしてくださいました。

「本当に素敵だったよ」「あなたのピアノ、きれいだったね」「ヴァイオリンの音色に泣きそうになっちゃった」そんな言葉が次々と飛び交い、西村さんも泉さんも一人ひとりに目を合わせ、笑顔で言葉を返していきます。

中には手を握って離さない方、名残惜しそうに何度もお辞儀をする方も。

握手を交わすたびに、その人の表情が少しずつやわらかくなっていく様子は、まさに“音楽の贈り物”が人から人へと手渡されていく瞬間でした。

談笑の中には、「また来てね」「次は秋ごろかしら?」といった再会を楽しみにする声もあり、会場には最後まであたたかい空気が流れていました。

最後のひとりが会場を後にするまで、泉さんと西村さんは丁寧に、そして自然体でその時間を過ごされていて、「音楽を届けたい」という想いが、言葉のいらない形でもしっかりと伝わっていたのだと感じさせられました。

